お盆について

棚経・お盆の法要

棚経とは

お盆の時期に菩提寺の住職が、檀家の家を一軒一軒訪ね、精霊棚(しょうりょうだな)や仏壇の前でお経を読むことを棚経(たなぎょう)といいます。
棚経の棚とは精霊棚(盆棚)のことです。

棚経の依頼

お寺はお盆の時期はとても忙しいので、棚経の依頼は早めにした方がよいでしょう。
特に檀家の多いお寺では、お盆の4日間に全ての家をまわることは難しく、お盆の期間の前に棚経をする場合もあります。

新盆の棚経

新盆の供養は特に手厚く営みますので、できれば自宅にお寺の住職を招いて、お経をあげていただくのがよいでしょう。
お寺によっては、新盆の檀家だけを集めて、合同の盂蘭盆会(うらぼんえ)の法要をするところもあります。

お寺さんの迎え方

お寺の住職は、限られた日数の中で何軒もの家をまわりますので、茶菓とおしぼりを用意しておもてなしをします。暑い時期なので、クーラーや扇風機の準備も忘れずにします。
お経が始まるまでに、家族全員が精霊棚や仏壇の前に集まり、一緒にお参りします。
住職に渡す御礼の金封の表書きは「御布施」とし、読経が済んだあとに渡します。
遠方からわざわざ来ていただく場合は、「御車代」を包む場合もあります。
お布施の金額は、お寺との付き合いの程度や、地域などによって異なります。事前にお寺に相談しても、決して失礼にはあたりません。

お盆の法要

新盆のときは、家族や親族のほか、故人と親しかった方を招いて法要を営む場合も多いです。
こうした法要を行う場合には、故人への供養の意味で、読経の後に全員で食事をするのが通例です。
住職が会食を辞退された場合は、「御膳料」を包む場合もあります。
法要のときの服装は、喪服を着ることが基本となりますが、地味な服装であれば喪服でなくてもよいでしょう。

法要の準備

家族や親族のほか、故人と親しかった方を招いて法要を営む場合は、お寺に早めに依頼するとともに、参列者にあらかじめ日時をお知らせしておくことが重要です。
また、お料理の準備や、招いた方へのお返し品も「志」として準備しておくことが必要です。
精霊棚や仏壇には、灯明、線香、生花、果物などのお供え物を用意し、盆提灯を飾って、お寺の住職を迎えます。
用意の仕方は、お寺により考え方が異なることがありますので、事前に確認するのがよいでしょう。